エレキギターとヘッドホンのつなぎ方を探していますか。自宅で気兼ねなく練習するために、正しい接続方法は必須の知識です。この記事では、ヘッドホンアンプとは何か、そして具体的なエレキギターのヘッドホンアンプの使い方を基本から解説します。さらに、BOSS WAZA-AIRのような最新ワイヤレス機器や、USBギターケーブルを使いパソコンに接続する方法まで、あなたの練習環境を劇的に改善する選択肢を網羅的にご紹介。この記事を読めば、最適な練習環境が必ず見つかります。
- ギターにヘッドホンを直接つなげない理由と基本の接続方法
- ヘッドホンアンプの種類と初心者におすすめのモデル
- PCやアプリを活用した現代的な練習環境の作り方
- 騒音を気にせず快適に練習するための注意点
エレキギターとヘッドホンのつなぎ方|基本編
- エレキギターとヘッドホンを直接つなげない理由
- 騒音対策としてのヘッドホン練習
- ヘッドホンアンプとは?その役割を解説
- エレキギターヘッドホンアンプの使い方
- ワイヤレスの決定版BOSS WAZA-AIR
- エフェクターとヘッドホンを接続する方法
エレキギターとヘッドホンを直接つなげない理由

まず最初に、多くの方が抱く疑問「なぜエレキギターにヘッドホンを直接挿しても音が出ないのか?」について解説します。結論から言うと、ギターから出力される電気信号が非常に微弱なため、ヘッドホンを直接駆動させることができないのです。
エレキギターは、弦の振動をピックアップ(マイク)で微弱な電気信号に変換する楽器です。この信号は「インストゥルメントレベル」と呼ばれ、そのままでは非常に小さいものです。一方で、ヘッドホンやスピーカーを鳴らすためには、より強力な「ヘッドホンレベル」や「ラインレベル」と呼ばれる信号が必要になります。
つまり、ギターとヘッドホンの間には、この微弱な信号を適切な大きさまで増幅(アンプリファイ)してくれる「アンプ」の役割を果たす機器が必ず必要になるのです。ヘッドホンは音を再生する「スピーカー」であり、信号を増幅する機能は持っていません。これが、エレキギターとヘッドホンを直接つなげない根本的な理由です。
インピーダンスの違いも理由の一つ
少し専門的な話になりますが、「インピーダンス(電気抵抗の値)」の違いも関係しています。ギターの出力とヘッドホンの入力ではインピーダンスが大きく異なるため、仮に音が鳴ったとしても、非常に細く、音楽的なサウンドにはなりません。
騒音対策としてのヘッドホン練習

エレキギターの練習において、ヘッドホンを活用することは、現代の住宅事情における騒音対策として極めて有効な手段です。特に、集合住宅にお住まいの方や、家族がいる環境で夜間に練習したい方にとって、ヘッドホン練習は必須と言えるでしょう。
通常、エレキギターはギターアンプに接続し、スピーカーから大きな音を出して練習します。しかし、この方法では音量が大きすぎ、近隣住民や家族への迷惑になってしまう可能性があります。最悪の場合、騒音トラブルに発展しかねません。
そこでヘッドホン練習が役立ちます。適切な機器を使えば、スピーカーからは一切音を出さずに、自分の耳元だけで本格的なアンプサウンドを鳴らすことができるのです。これにより、以下のようなメリットが生まれます。
- 時間を選ばない: 深夜でも早朝でも、自分の好きな時間に練習できます。
- 集中力アップ: 周囲の雑音に邪魔されず、自分の出す音に集中して練習効率が上がります。
- 細かいニュアンスの確認: ミスタッチやノイズなど、小さな音も聞き取りやすくなり、丁寧な演奏が身につきます。
このように、ヘッドホン練習は単なる騒音対策だけでなく、質の高い練習環境を構築する上でも非常に重要なのです。
ヘッドホンアンプとは?その役割を解説

エレキギターのヘッドホン練習で、最も手軽でポピュラーな機材が「ヘッドホンアンプ」です。ヘッドホンアンプとは、その名の通り、エレキギターの信号をヘッドホンで聴くために最適化された、小型のアンプを指します。
前述の通り、ギターから出力される微弱な信号を、ヘッドホンを鳴らすのに十分なレベルまで増幅するのが主な役割です。多くの製品は、ギターのジャックに直接差し込む「プラグインタイプ」で、非常にコンパクトなのが特徴です。
単に音を大きくするだけでなく、多くのヘッドホンアンプには「アンプシミュレーター」機能が内蔵されています。これにより、マーシャルやVOXといった有名ブランドのギターアンプのサウンドを擬似的に再現し、本格的なエレキギターの音色で練習することが可能になります。製品によっては、コーラスやディレイといったエフェクト機能を搭載しているものもあります。
例としてBOSSのヘッドホンアンプをご紹介します。
「BOSS KATANA:GO」は、ギターに直接つないで使える小さなヘッドフォン型アンプです。音の種類を選んで演奏でき、Bluetoothでスマホとつなげばアプリで音の調整もできます。家や外でも、周りに音を出さずにギターを練習できます。
ヘッドホンアンプの主なメリット
- 手軽さ: ギターに直接挿すだけで、複雑な配線が不要。
- 携帯性: ポケットに入るサイズで、どこにでも持ち運べる。
- 静粛性: スピーカーがないため、完全に音漏れを防げる。
- 機能性: 外部入力(AUX IN)端子を使えば、スマホなどから音源を流して一緒に練習できる。
エレキギターヘッドホンアンプの使い方

エレキギターのヘッドホンアンプの使い方は非常にシンプルで、初心者の方でも迷うことはありません。ここでは、最も一般的なプラグインタイプのヘッドホンアンプを例に、基本的な使い方を解説します。
基本的な手順は、たったの3ステップです。
- ヘッドホンアンプをギターに接続する: ヘッドホンアンプ本体についているプラグを、エレキギターのシールドを差し込むジャック(出力端子)に直接差し込みます。
- ヘッドホンを接続する: ヘッドホンアンプ本体にある、ヘッドホン用の出力端子(通常は3.5mmミニジャック)にお手持ちのヘッドホンを接続します。
- 電源を入れて調整する: ヘッドホンアンプの電源を入れ、ボリュームやゲイン(歪み量)、トーン(音の明るさ)といったつまみを調整して、好みのサウンドを作ります。
たったこれだけです。シールドケーブルすら必要ない手軽さが、ヘッドホンアンプ最大の魅力ですね。多くのモデルは電池、またはUSB充電で駆動しますので、使用前に充電や電池の残量を確認しておきましょう。
また、多くのモデルには「AUX IN」という外部入力端子が付いています。ここにスマートフォンや音楽プレーヤーを接続すれば、好きな曲や練習用のバッキングトラックを再生しながら、それに合わせてギターを弾くことができます。この機能を活用すれば、練習がより一層楽しくなりますよ。
以下に比較的評価の高いヘッドホンアンプを3種類ご紹介します。ちなみに私は「NUX ニューエックス Mighty Plug Pro」を使っています。気軽に練習できるので気に入っています。
ワイヤレスの決定版BOSS WAZA-AIR

ヘッドホン練習環境を、さらに快適で本格的なものにしたいと考えるなら、BOSSの「WAZA-AIR」はまさに決定版と言える選択肢です。これは単なるヘッドホンアンプではなく、ワイヤレス技術と立体音響技術を融合させた、革新的な「パーソナル・アンプ・システム」です。
WAZA-AIRは、ギターに装着する小型のトランスミッター(送信機)と、アンプ機能が内蔵された専用のワイヤレスヘッドホンで構成されます。これにより、ギターとあなたを繋ぐケーブルが一切なくなり、完全なストレスフリーで演奏に没入できます。
最大の特徴は、BOSS独自の立体音響テクノロジーです。ジャイロセンサーが頭の動きを検知し、まるで自分の後ろに本物のギターアンプが置いてあるかのような、驚くほどリアルな音場をヘッドホン内に再現します。首を動かせば、音の聴こえ方も自然に変化するため、ヘッドホン特有の「頭の中で音が鳴っている」感覚がありません。
BOSS WAZA-AIRの主な機能
- 完全ワイヤレス: ギターケーブルもヘッドホンケーブルも不要。
- 立体音響技術: 3つの音場モード(サラウンド、スタティック、ステージ)を選択可能。
- 高品位なサウンド: KATANAアンプシリーズ譲りの5種類のアンプタイプと、50種類以上のエフェクトを搭載。
- Bluetooth接続: スマートフォンからオーディオを再生し、バンドの一員のようにセッション可能。
- 専用アプリ: スマホアプリ「BOSS TONE STUDIO」で、音作りをワイヤレスで緻密に編集できる。
価格は比較的高価ですが、自宅での練習環境を最高のものにしたいと考えるギタリストにとって、これ以上ないほどの満足感を提供してくれる機材です。
エフェクターとヘッドホンを接続する方法

すでにコンパクトエフェクターやマルチエフェクターをお持ちの場合、エフェクターで作った音をヘッドホンで練習したいと考えるでしょう。これもいくつかの方法で実現可能です。
まず、重要な前提として、ほとんどのコンパクトエフェクター(単機能の小さなエフェクター)には、ヘッドホンを直接接続できる端子はありません。そのため、エフェクターの後に、ヘッドホンを駆動させるためのアンプ機能を持つ機器を接続する必要があります。
マルチエフェクターを使用する場合
多くのマルチエフェクターには、ヘッドホン出力端子が標準で搭載されています。この場合、接続は非常にシンプルです。
接続順: ギター → マルチエフェクター(INPUT) → (OUTPUTから)ヘッドホン
アンプシミュレーター機能も内蔵されているため、これ一台で本格的なサウンドをヘッドホンで楽しめます。
コンパクトエフェクターを使用する場合
コンパクトエフェクターを使う場合は、エフェクターチェーンの最後にヘッドホンアンプ、またはヘッドホン出力付きのアンプシミュレーターペダルを接続します。
接続順: ギター → エフェクターボード → ヘッドホンアンプ → ヘッドホン
注意点として、エフェクターの最後を直接ヘッドホンアンプに繋ぐと、アンプを通さない「ラインの音」になり、硬く平坦なサウンドになりがちです。よりリアルなサウンドで練習したい場合は、アンプシミュレーター機能を持つヘッドホンアンプやペダルを最後に接続することをおすすめします。
PCやアプリを使ったエレキギターヘッドホンつなぎ方
- USBギターケーブルでパソコンに接続
- 無料ギターアンプシミュレーター3選
- DAWで録音も可能な練習環境
- Jamアプリなどギター練習アプリの活用
USBギターケーブルでパソコンに接続

近年、非常に人気が高まっているのが、パソコンを活用したヘッドホン練習環境です。これを実現するために必要となるのが、ギターの信号をパソコンに入力するための「オーディオインターフェイス」、またはそれに準ずる機能を持つ「USBギターケーブル」です。
オーディオインターフェイスとは、ギターなどのアナログ信号を、パソコンが認識できるデジタル信号に変換してくれる機器です。これを使用することで、ギターをパソコンに高音質で接続し、後述する様々なソフトウェアを利用できるようになります。
使い方は以下の通りです。
- ギターとオーディオインターフェイスをシールドケーブルで接続します。
- オーディオインターフェイスとパソコンをUSBケーブルで接続します。
- オーディオインターフェイスにヘッドホンを接続します。
「USBギターケーブル」は、シールドケーブルの片側がUSB端子になっており、オーディオインターフェイスの機能をケーブル自体に内蔵したものです。より手軽に接続できますが、音質や安定性は専用のオーディオインターフェイスに軍配が上がります。本格的にPCでの練習や録音を考えているなら、専用のオーディオインターフェイスを導入するのがおすすめです。
この環境を構築することで、あなたのパソコンが、無限の可能性を秘めたギターシステムへと進化します。
無料ギターアンプシミュレーター3選

ギターをパソコンに接続したら、次に必要になるのが「ギターアンプシミュレーター」です。これは、パソコン上で伝説的なギターアンプやエフェクターのサウンドを再現するソフトウェアで、無料でありながら非常に高品質なものが数多く存在します。
ここでは、初心者の方でもすぐに始められる、おすすめの無料ギターアンプシミュレーターを3つ紹介します。
1. AmpliTube 5 CS (IK Multimedia)
非常に有名なアンプシミュレーターの無料版です。無料でありながら、10種類のアンプモデルと29種類のエフェクトを収録しており、これだけでも幅広い音作りが可能です。使いやすい画面も魅力で、最初の導入に最適です。
→ AmpliTube 5 CS (IK Multimedia)
2. Guitar Rig 7 Player (Native Instruments)
こちらもプロの現場で広く使われているソフトウェアの無料版です。伝説的なアンプモデル1種類と、13種類のエフェクトが使用できます。音質の高さに定評があり、本格的なサウンドを手軽に体験できます。
→ Guitar Rig 7 Player (Native Instruments)
3. ToneLib GFX
30日間無料で全機能が使えるソフトウェアです。アンプ、キャビネット、エフェクトの種類が豊富で、高いクオリティを誇ります。動作が軽いのも嬉しいポイントです。
これらのソフトウェアを使えば、自宅のパソコンで、まるでスタジオにいるかのような本格的なギターサウンドをヘッドホンで楽しむことができます。まずは無料で試してみて、気に入ったら有料版にアップグレードするのも良いでしょう。
DAWで録音も可能な練習環境

オーディオインターフェイスを使ってギターをパソコンに接続する最大のメリットの一つが、「DAW」と連携できることです。DAWとは、Digital Audio Workstationの略で、簡単に言うと「パソコン上で録音や作曲を行うための音楽制作ソフト」です。
DAWを使えば、アンプシミュレーターを通して鳴らした自分のギタープレイを、そのまま高音質で録音することができます。これは、練習において非常に大きな効果をもたらします。
- 客観的なプレイの確認:自分の演奏を録音して聴き返すことで、リズムのズレやミスタッチなど、弾いている最中には気づきにくい癖や課題を客観的に把握できます。
- 上達の記録:定期的に自分の演奏を録音しておくことで、上達の過程が可視化され、モチベーションの維持に繋がります。
- 楽曲制作への応用:練習で思いついたフレーズを録りためておけば、将来的にオリジナル曲を作る際のアイデアソースになります。
GarageBand(Macに標準搭載)やCakewalk by BandLab(Windows向け無料DAW)など、無料で始められる高機能なDAWもたくさんあります。ヘッドホンでの練習環境が、そのまま楽曲制作スタジオにもなるのです。これは、ヘッドホンアンプ単体では得られない、パソコンならではの大きな魅力と言えるでしょう。
Jamアプリなどギター練習アプリの活用

スマートフォンやタブレットをお持ちなら、様々なギター練習アプリを活用することで、ヘッドホンでの練習をさらに楽しく、効率的にすることができます。これらのアプリは、オーディオインターフェイスを介して接続することで、その真価を発揮します。
例えば、Positive Grid社の「Spark」アプリ(同社のアンプが必要)や「BIAS FX 2 Mobile」は、高品位なアンプシミュレーター機能に加え、画期的な練習支援機能を搭載しています。
最新練習アプリの便利な機能例
- スマートジャム機能: あなたが弾いたフレーズに合わせて、AIが自動でベースとドラムの伴奏を生成してくれます。
- コード解析機能: YouTubeなどの音源を再生すると、AIが自動でコード進行を解析し、画面に表示してくれます。
- バッキングトラック再生: 様々なジャンルの高品質な伴奏音源が用意されており、好きなものを選んでジャムセッションが楽しめます。
また、「Jamアプリ」と総称されるような、オンラインで他のプレイヤーとセッションできるアプリも存在します。これらのアプリを活用すれば、単調になりがちな個人練習が、まるでバンドメンバーとスタジオに入っているかのような、エキサイティングな体験に変わります。ヘッドホンで外部の音をシャットアウトし、アプリの世界に没入することで、時間を忘れて練習に打ち込めるでしょう。
エレキギターとヘッドホンのつなぎ方総まとめ
この記事では、エレキギターとヘッドホンのつなぎ方について、基本的な方法から応用的な方法まで幅広く解説しました。最後に、重要なポイントをリストでまとめます。
- エレキギターとヘッドホンは信号のレベルが違うため直接つなぐことはできない
- 騒音対策としてヘッドホン練習は現代のギタリストにとって必須のスキル
- 最も手軽なのはギターに直接挿す「ヘッドホンアンプ」を使用する方法
- ヘッドホンアンプの使い方はギターとヘッドホンを接続するだけで非常に簡単
- BOSSのWAZA-AIRはケーブル不要の完全ワイヤレス環境を実現する最上位モデル
- エフェクターの音を聴くにはエフェクターの後にヘッドホンアンプを接続する
- オーディオインターフェイスやUSBギターケーブルでパソコンに接続する方法も人気
- PCに接続すると無料のギターアンプシミュレーターが利用できる
- AmpliTube 5 CSやGuitar Rig 6 Playerは高品質な無料ソフトの代表例
- DAWを使えば自分の演奏を高音質で録音し客観的に確認できる
- 自分の環境や予算、目的に合わせて最適な接続方法を選ぶことが大切