これからエレキギターを始めたいけれど、どのメーカーのギターを選べば良いか迷っていませんか。特に初心者の方は、値段も性能も様々で、自分に合った一本を見つけるのは大変です。SELDERやPhotogenic、Bacchus、YAMAHAのパシフィカなど、人気の安いおすすめモデルは多いですが、それぞれに特徴があります。また、女性が弾きやすいモデルや、お得なエレキギターの初心者セットについても気になりますよね。この記事では、そんなあなたの悩みを解決するため、エレキギター初心者におすすめの安いモデルを徹底的に比較し、後悔しない選び方を解説します。
- 初心者向け格安ギター選びの5つの重要ポイント
- 人気4大ブランド(セルダー・フォトジェニック・バッカス・パシフィカ)の徹底比較
- 価格帯別のおすすめランキングと各モデルの評価
- 購入後に後悔しないための注意点と練習の始め方
エレキギター初心者におすすめ!安いモデルの選び方
- 失敗しない値段の考え方と相場
- メーカーごとの特徴と信頼性
- 女性でも弾きやすいギターのポイント
- 安いおすすめのエレキギター初心者セット
- SELDER(セルダー)の評価と特徴
- Photogenic(フォトジェニック)の評価
失敗しない値段の考え方と相場

エレキギターを始めるとき、最初の大きな壁は値段です。結論から言うと、初心者が最初に購入するギターの値段は、1万円台後半から3万円前後を目安に考えるのが失敗しないためのポイントです。
その理由は、この価格帯が「楽器として最低限の品質」と「始めやすさ」のバランスが最も取れているからです。1万円を下回るような極端に安いギターは、チューニングがすぐに狂ったり、ネックが反りやすかったりと、演奏以前の問題を抱えている可能性が高く、挫折の原因になりかねません。
安すぎるギターのリスク
安さだけを求めてしまうと、「安物買いの銭失い」になることがあります。弾きにくいギターで練習を続けると、上達が遅れるだけでなく、ギターそのものを楽しめなくなってしまいます。最初の1本は、信頼できる品質のものを選びましょう。
逆に、5万円を超えるモデルは品質も高くなりますが、まだ続けられるか分からない段階では少し高価に感じるかもしれません。そのため、まずは2万円から3万円程度の予算を基準に、自分の気に入ったモデルを探し始めるのがおすすめです。
メーカーごとの特徴と信頼性

安い価格帯のエレキギターには、いくつかの定番メーカーが存在します。それぞれのメーカーごとの特徴と信頼性を知ることで、自分に合ったブランドを見つけやすくなります。
今回比較する4つのブランドは、価格帯や立ち位置によって大きく2つのグループに分けることができます。
超エントリークラス:SELDER / Photogenic
SELDER(セルダー)とPhotogenic(フォトジェニック)は、1万円台の初心者セットを中心に展開するメーカーです。最大の魅力は、何と言ってもその圧倒的な価格の安さ。ギターを始めたいけれど、続くか分からないという方が、お試しで手にするには最適な選択肢です。ただし、品質には個体差があることも理解しておく必要があります。
定番エントリークラス:Bacchus / YAMAHA
Bacchus(バッカス)のUniverseシリーズや、YAMAHA(ヤマハ)のPACIFICAシリーズは、3万円前後の価格帯で非常に高い評価を得ています。上記の2ブランドより一段上の品質と信頼性があり、作りが丁寧でチューニングも安定しているため、ストレスなく練習に打ち込めます。多くのギター教室や楽器店の店員さんが初心者におすすめする、まさに王道と言えるブランドです。
女性でも弾きやすいギターのポイント

女性がエレキギターを選ぶ際には、一般的な選び方に加えて、「重さ」「ネックの握りやすさ」「ボディの大きさ」という3つのポイントを意識すると、より自分に合った一本を見つけやすくなります。
エレキギターはモデルによって重さが大きく異なり、3kg前後の軽いものから、4kgを超える重いものまで様々です。特に立って演奏する場合、ギターが重いと肩への負担が大きく、長時間の練習が辛くなってしまいます。可能であれば、3.5kg以下の比較的軽量なモデルを選ぶのがおすすめです。
また、ネックが太すぎると、手が小さい女性にとってはコードを押さえるのが難しく感じられます。ネックがスリムなモデルや、弦長が短い「ミディアムスケール」「ショートスケール」のギターを選ぶと、指が届きやすく、スムーズな演奏が可能になります。
女性におすすめのギタータイプ
- ストラトキャスタータイプ:ボディが体にフィットするように加工されており、比較的軽量なモデルが多いです。
- ムスタングタイプ:ボディが小ぶりで、ショートスケールを採用しているため、非常に扱いやすいです。
- SGタイプ:ボディが非常に薄く、軽量なのが特徴です。
これらのポイントを参考に、デザインの好みと合わせて、身体的な負担が少ないギターを選ぶことが、楽しく練習を続けるための秘訣です。
安いおすすめのエレキギター初心者セット

ギター本体とアンプ、チューナーなどが一式になった、安いおすすめのエレキギター初心者セットは、これからギターを始める方にとって非常に魅力的な選択肢です。何から揃えれば良いか分からないという悩みを一気に解決してくれます。
これらのセットの最大のメリットは、手軽さと経済性です。個別に機材を揃えるよりも安価に、ギター演奏に必要な最低限のアイテムを手に入れることができます。特に、SELDERやPhotogenicといったブランドは、1万円台で充実した内容のセットを提供しています。
しかし、購入前には注意点も理解しておく必要があります。それは、セットに含まれるアクセサリー類の品質は、価格相応であるということです。特に、音質を大きく左右するアンプやシールドケーブルは、あくまで「音を出すための最低限のもの」と考えた方が良いでしょう。
もし予算に少し余裕があれば、ギター本体は気に入ったものを選び、アンプだけはYAMAHAやVOXといった信頼できるブランドの小型アンプを別途購入する、という方法もおすすめです。良い音で練習する方が、上達も早くなりますし、何より弾いていて楽しいですよ。
SELDER(セルダー)の評価と特徴
の評価と特徴-コピー-1024x558.jpg)
SELDERは、「圧倒的な低価格」を武器に、初心者の最初のハードルを大きく下げてくれるブランドです。結論として、とにかくコストを抑えてギターを始めてみたいという方にとっては、有力な選択肢の一つとなります。
その理由は、1万円台で購入できる初心者セットの充実度にあります。ギター本体はもちろん、練習用アンプ、チューナー、ストラップ、ピック、ケース、さらには教則DVDまで付属していることが多く、買ったその日から練習を始めることが可能です。
一方で、価格が安い分、品質面では割り切りも必要になります。ユーザーレビューなどで指摘されがちなデメリットは以下の通りです。
SELDERの主なデメリット
- チューニングの安定性:ペグ(糸巻き)の精度があまり高くないため、演奏中に音が狂いやすいことがあります。
- フレットの処理:フレットの端が滑らかに処理されておらず、指に引っかかりを感じることがあります。
- パーツの耐久性:長期間の使用やハードな演奏には向いていない可能性があります。
このように、SELDERは「お試し」や「ギターという楽器に触れてみる」という目的には最適ですが、本格的に上達を目指すのであれば、いずれステップアップが必要になる可能性が高い、と考えるのが良いでしょう。
Photogenic(フォトジェニック)の評価
の評価-コピー-1024x558.jpg)
Photogenicも、SELDERと並んで初心者向け格安ギターの代表的なメーカーです。基本的な特徴や価格帯、メリット・デメリットはSELDERと非常に似ていますが、「個体差」という点がしばしば話題に上がります。
これは、大量生産される低価格帯のギター全般に言えることですが、Photogenicは特に「当たり外れがある」と評されることがあります。運が良ければ、価格からは信じられないほど良く鳴り、弾きやすい「当たり個体」に出会える可能性があるのです。
しかし、その逆もまた然りです。中には、ネックの状態が悪かったり、組み立ての精度が低かったりする「外れ個体」も存在します。このため、購入にはある種の運の要素が絡んでくるのが実情です。
当たり個体を見つけるには?
もし可能であれば、実際に楽器店で複数の同じモデルを試奏させてもらうのが、当たり個体を見つける最も確実な方法です。オンラインで購入する場合は、信頼できる販売店のレビューをよく確認し、初期不良への対応がしっかりしているところを選ぶのが安心です。
総じて、Photogenicは宝探しのような側面も持つブランドです。基本的な性能はSELDERと同等と考え、もし良い個体に出会えたらラッキー、くらいの気持ちで選ぶのが良いかもしれません。
安いエレキギター初心者におすすめのブランド比較
- Bacchus(バッカス)の評価と魅力
- YAMAHAパシフィカの評価と実力
- 比較表で見る4大ブランドの特徴
- 結局どれがいい?迷ったらこの一本
Bacchus(バッカス)の評価と魅力
の評価と魅力-コピー-1024x558.jpg)
Bacchusは、長野県に本拠を置く日本のギターメーカー「ディバイザー」が手掛けるブランドです。今回比較する4ブランドの中では、SELDERやPhotogenicよりワンランク上の位置づけとなります。
Bacchusの初心者向けラインである「Universeシリーズ」は、3万円前後の価格帯でありながら、上位モデルのノウハウが活かされた丁寧な作りが最大の魅力です。特に、ネックの仕上げが綺麗で、握りやすく弾きやすいと高い評価を得ています。
また、近年では「ローステッドメイプル」と呼ばれる、特殊な熱処理を施してネック材の安定性を高めたモデルをこの価格帯でラインナップするなど、意欲的な仕様を取り入れている点も特徴です。これにより、価格を抑えながらも、チューニングの安定性やサウンドの向上を実現しています。
Bacchusはこんな人におすすめ
「安すぎるギターは少し不安だけど、高価なものはまだ早い」「初心者向けでも、作りの良さにはこだわりたい」と考えている方に、Bacchusは最適な選択肢です。品質と価格のバランスが非常に良く、長く使える一本となるポテンシャルを持っています。
YAMAHAパシフィカの評価と実力

YAMAHA PACIFICAは、世界的な楽器メーカーであるヤマハが誇る、エレキギターの超ロングセラーモデルです。その評価は国内外で非常に高く、「初心者が選ぶべきギターの決定版」と言っても過言ではありません。
PACIFICAが支持される理由は、その圧倒的な品質の安定性と、あらゆる音楽ジャンルに対応できるサウンドの多様性にあります。ヤマハが長年培ってきた木材加工技術と品質管理により、どの個体を手にとっても作りがしっかりしており、弾きやすさも抜群です。ネックの握りやすさやボディバランスは、人間工学に基づいて設計されており、初心者でもストレスなく演奏に集中できます。
サウンド面では、リアピックアップにハムバッカーを搭載した「SSH配列」と、それをシングルコイル風のサウンドに切り替える「コイルタップ機能」が特徴です。これにより、一台でパワフルなロックサウンドから繊細なクリーントーンまで、非常に幅広い音作りが可能です。
正直なところ、予算が3万円以上あるのであれば、PACIFICAを選んでおけばまず間違いありません。多くのプロギタリストやギター講師が最初の一本として推奨するのには、それだけの確かな理由があるのです。
比較表で見る4大ブランドの特徴

ここまで紹介してきた4つの人気ブランドの特徴を、一覧表にまとめました。それぞれの立ち位置や長所・短所を比較して、自分に合ったブランドを見つけるための参考にしてください。
ブランド | 価格帯の目安 | 主な特徴 | こんな人におすすめ |
---|---|---|---|
SELDER | 1万円台~ | 圧倒的な低価格。付属品が豊富なセット販売が中心。 | とにかくコストを抑えたい、お試しで始めたい人。 |
Photogenic | 1万円台~ | SELDER同様に低価格。品質に個体差があると言われる。 | 価格を重視しつつ、掘り出し物を見つけるのが好きな人。 |
Bacchus | 3万円前後~ | 丁寧な作りと高い演奏性。ワンランク上の品質。 | 安さだけでなく、作りの良さや長く使える品質も求める人。 |
YAMAHA PACIFICA | 3万円台~ | 品質が非常に安定。サウンドの多様性も抜群。 | 失敗したくない、信頼性で選びたい全ての人。 |
結局どれがいい?迷ったらこの一本

4つのブランドを比較してきましたが、「結局、自分はどれを選べばいいの?」と迷ってしまう方もいるかもしれません。ここでは、あなたの状況に合わせた最終的なおすすめを提案します。
最終結論:迷ったらこれ!
もし予算に3万円以上の余裕があるなら、迷わずYAMAHA PACIFICAを選びましょう。これが、最も後悔する可能性が低い、賢明な選択です。品質、サウンド、弾きやすさ、全てにおいて価格以上の価値があり、あなたのギターライフを長く、力強く支えてくれる最高の相棒となります。
もし予算が2万円以下で、とにかく安く始めたいという場合は、SELDERかPhotogenicの初心者セットが良いでしょう。ただし、前述の通り品質にはある程度の割り切りが必要です。まずはギターに触れてみて、楽しさが分かってから良いものに買い替える、というステップアップを前提に考えるのがおすすめです。
Bacchusは、PACIFICAとSELDER/Photogenicのちょうど中間に位置するような、コストと品質のバランスが取れた選択肢と言えます。デザインや特定のモデルが気に入ったのであれば、こちらも素晴らしい選択となるでしょう。
エレキギター初心者におすすめの安いモデル総まとめ
この記事では、初心者におすすめの安いエレキギターについて、4つの人気ブランドを比較しながら解説しました。最後に、重要なポイントをリストで振り返ります。
- 初心者の最初の1本は1万円台後半から3万円前後が目安
- 安すぎるギターは品質に問題があり挫折の原因になる可能性
- メーカーごとの特徴を知ることが自分に合った一本を見つける近道
- 女性は重さやネックの握りやすさを特に意識すると良い
- 安いおすすめのエレキギター初心者セットは手軽だが付属品の品質に注意
- SELDERは圧倒的な低価格が魅力のお試しに最適なブランド
- PhotogenicはSELDERと似ているが当たり外れの個体差があると言われる
- Bacchusはワンランク上の品質と丁寧な作りが魅力のブランド
- YAMAHAパシフィカは品質が非常に安定しており最も後悔の少ない選択肢
- 迷ったら予算に応じてパシフィカか、より安価なセットを選ぶのがおすすめ
- ブランドや値段だけでなく最終的には自分が気に入った見た目も大切