ヤマハのパシフィカのギターの評判は?初心者におすすめの理由

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ヤマハのパシフィカのギター評判について調べていますか。初心者におすすめと聞くけれど、一部ではダサいという声もあり、本当の評価が気になりますよね。この記事では、なぜパシフィカを買うなら初心者セットが良いのか、ストラトとの違い、中古で買う際の注意点まで、あらゆる疑問にお答えします。また、ぼっちざろっく!で注目された背景や、有名な使用ギタリスト、つまみの機能性、最上位モデルの性能まで、パシフィカのギターの評判に関する全てを網羅的に解説します。

この記事を読むと分かること
  • パシフィカが初心者におすすめされる本当の理由
  • モデルごとの特徴とシリーズの選び方
  • 良い評判と悪い評判の真相
  • 後悔しないための購入前のチェックポイント

目次

ヤマハのパシフィカギターの評判は?基本情報を解説

topic
  • パシフィカとストラトの違いは何か
  • デザインはダサい?実際の評価を検証
  • パシフィカを使用ギタリストと評価
  • ぼっちざろっく!で人気が急上昇
  • つまみの機能とサウンドの多様性

パシフィカとストラトの違いは何か

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ヤマハのパシフィカとフェンダーのストラトキャスターは、一見すると非常によく似た形状をしています。しかし、両者には明確なコンセプトの違いが存在します。結論から言うと、ストラトキャスターが伝統的なスタイルとサウンドを追求しているのに対し、パシフィカは現代の音楽シーンに合わせてより多様性と演奏性を高めたモデルと言えます。

主な違いは、ピックアップ構成とネックの仕様にあります。多くのパシフィカでは、リアピックアップにハムバッカーを搭載した「SSH配列」が採用されています。これにより、ストラトキャスター特有の繊細なシングルコイルサウンドに加え、ハムバッカーによるパワフルで太いロックサウンドも出せるようになっています。これが、パシフィカが「万能」と評される大きな理由です。

また、ネックはサテン仕上げ(つや消し塗装)のモデルが多く、サラサラとした手触りでスムーズなフィンガリングが可能です。ナット幅もやや狭めに設計されており、日本人の比較的小さな手でも握りやすいと感じるでしょう。

項目YAMAHA パシフィカ (標準モデル)Fender ストラトキャスター (標準モデル)
ピックアップ構成SSH配列が多く、コイルタップ機能付きでサウンドの幅が広い。SSS配列が基本で、伝統的で煌びやかなサウンドが特徴。
ネック仕様サテン仕上げが多く、ややスリムでモダンな演奏性。モデルによるが、グロス仕上げで伝統的な握り心地。
コンセプト現代の多様な音楽に対応する「万能性」と「コストパフォーマンス」。ロックの歴史を築いた「伝統」と「オリジナリティ」。

このように、パシフィカはストラトという完成されたデザインを基に、より多くの人が、より多くのジャンルを弾きやすいように最適化されたギターなのです。

デザインはダサい?実際の評価を検証

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パシフィカについて調べると、一部で「デザインがダサい」という評価を目にすることがあります。これは主に、「没個性的」「優等生的」といったイメージから来ているようです。

確かに、フェンダーやギブソンのような長い歴史を持つブランドが持つ「オーラ」や、一目でそれと分かる強烈な個性は、パシフィカには少ないかもしれません。デザインは非常にシンプルで、機能性を重視した実直な作りをしています。この点が、人によっては物足りなく感じ、「ダサい」という評価につながることがあります。

しかし、一方でこのシンプルさこそがパシフィカの魅力であるという声も多数存在します。どんなファッションや音楽ジャンルにも自然に溶け込み、弾き手を選ばないデザインは、「飽きが来ず、長く使える」という大きなメリットになります。また、豊富なカラーバリエーションが用意されており、自分の好みに合った色を選ぶことで、十分に個性を表現することも可能です。

実際、デザインの評価は完全に個人の主観です。大切なのは、他人の評価ではなく、あなた自身がそのギターを「かっこいい」と思えるかどうかです。自分が心から気に入ったデザインのギターは、自然と手に取る回数も増え、上達の大きなモチベーションになりますよ。

パシフィカを使用ギタリストと評価

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パシフィカは「初心者向け」というイメージが強いですが、国内外のプロフェッショナルなギタリストにも使用されてきた実績があります。これは、パシフィカが価格以上の実力と信頼性を備えていることの証明です。

国内では、サザンオールスターズの桑田佳祐さんや、元ユニコーンの手島いさむさんなどが過去に使用していました。海外に目を向けると、ジャズ/フュージョン界の巨匠であるマイク・スターンは、長年自身のシグネチャーモデルのベースとしてパシフィカを使用しており、その実用性の高さを物語っています。

プロがパシフィカを選ぶ理由は、その安定した品質と、どんな現場でも対応できるサウンドの汎用性にあります。クセのない素直なサウンドは、エフェクターなどで音作りがしやすく、レコーディングやライブセッションにおいて非常に扱いやすいのです。

プロからの評価ポイント

  • 高い信頼性:厳しいステージ環境でも安定したパフォーマンスを発揮する、ヤマハならではの堅牢な作り。
  • サウンドの柔軟性:特定のジャンルに偏らないバランスの良いサウンドで、様々な要求に応えられる。
  • 優れたコストパフォーマンス:高価なギターにも劣らないポテンシャルを、手頃な価格で実現している。

このように、多くの使用ギタリストがいるという事実は、パシフィカが単なる入門機ではなく、プロの要求にも応えうる実力を持ったギターであることを示しています。

ぼっち・ざ・ろっく!で人気が急上昇

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近年のパシフィカの人気を語る上で、アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』の影響は外せません。この作品で主人公の後藤ひとりが使用したことで、パシフィカの知名度と人気は爆発的に高まりました。

劇中で登場したのは、パシフィカの上位モデルである「PACIFICA611VFM」です。作中でのリアルな演奏シーンや、細部までこだわったギターの描写が、多くの視聴者の心を掴みました。これにより、「主人公と同じギターが欲しい!」というファンが楽器店に殺到し、一時は品薄状態になるほどの社会現象を巻き起こしたのです。

このブームは、特にこれまでギターに触れたことのなかった若年層に大きな影響を与えました。「ぼっちちゃん」に憧れてギターを始める人が急増し、その「最初の1本」として、作中にも登場するパシフィカが選ばれるケースが非常に多くなりました。

アニメが示したパシフィカの魅力

『ぼっち・ざ・ろっく!』は、パシフィカが持つ「初心者にも手が届き、それでいて本格的なサウンドも出せる」という魅力を、最高の形で伝えてくれました。作品を通じて、パシフィカが持つ実用性やコストパフォーマンスの高さが再評価され、ブランドイメージを大きく向上させるきっかけとなったのです。

つまみの機能とサウンドの多様性

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パシフィカのつまみ(コントロール)は、一見シンプルですが、多彩なサウンドを生み出すための重要な機能が搭載されています。基本的な構成は、1ボリューム、1トーン、そして5ウェイのピックアップセレクタースイッチです。

中でも特筆すべき機能が、トーンつまみに搭載されている「コイルタップ・スイッチ」です。(一部モデルを除く)これは、トーンつまみを引き上げる(または押し込む)ことで、リアに搭載されたハムバッカーピックアップの片側のコイルをキャンセルし、擬似的にシングルコイルのようなサウンドに切り替えることができる機能です。

この機能により、一台のギターで以下のようなサウンドを使い分けることが可能になります。

  • ハムバッカーモード:パワフルで太い、ロックやハードロックに最適な歪みサウンド。
  • シングルコイルモード:繊細で歯切れの良い、カッティングやクリーントーンに最適なシャープなサウンド。

つまり、パワフルなギブソン系ギターの良さと、繊細なフェンダー系ギターの良さを、スイッチ一つで両立できるのです。このサウンドの多様性が、パシフィカを「ジャンルを選ばない万能ギター」たらしめている最大の理由です。初心者の方でも、このつまみ一つで簡単に音のキャラクターを変えられるため、音作りの楽しさを手軽に体験できます。


モデル別パシフィカギターの評判と買うならどれ?

topic
  • 初心者が買うならどのモデルか
  • 初心者セットの内容と注意点
  • 012,112V,212,311モデル比較
  • 最上位600,611,612モデル比較
  • 中古でパシフィカを買うのはアリか

初心者が買うならどのモデルか

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これからギターを始める初心者がパシフィカを買うなら、結論として「PACIFICA 112V」が最もおすすめです。その理由は、価格、品質、そして性能のバランスが、最初の1本として理想的なレベルにあるからです。

PACIFICA 112Vは、3万円台という手頃な価格帯でありながら、ボディ材に定番のアルダーを使用し、ピックアップもSSH配列とコイルタップ機能を備えています。これは、数万円高いギターに匹敵するほどの充実した仕様です。このモデルでギターの基本を学べば、将来的にどんなギターに持ち替えてもスムーズに対応できるでしょう。

もちろん、さらに予算を抑えたい場合は、最も安価な「PACIFICA 012」も選択肢に入ります。しかし、使用されているパーツや木材のグレードを考慮すると、少し予算を足してでも112Vを選ぶ価値は十分にあります。長く使える相棒として、112Vはあなたの期待に応えてくれるはずです。

「大は小を兼ねる」ではありませんが、ギターにおいては「良は凡を兼ねる」と言えます。最初からある程度しっかりした作りのギターで練習することで、正しい音感や弾き方が身につき、上達が早まりますよ。

初心者セットの内容と注意点

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パシフィカは人気の高さから、ギター本体にアンプやチューナーなどが付属した「初心者セット」として販売されていることが多くあります。これらは一見すると非常にお得に感じられますが、購入にはいくつかの注意点があります。

まずメリットとして、必要なものが一度に揃うため、何を買えば良いか分からない初心者にとって非常に手軽である点が挙げられます。個別に買い揃えるよりも、価格が安く抑えられている場合が多いです。

しかし、注意すべきは付属するアクセサリーの品質です。特に、ギターの音を実際に出す「アンプ」と、ギターとアンプを繋ぐ「シールドケーブル」は、セットに付属するものは品質が低い場合が少なくありません。質の低いアンプやシールドを使うと、せっかくのパシフィカの性能を十分に引き出せず、「なんだか音が悪いな」と感じてしまう可能性があります。

初心者セット購入時のチェックポイント

もし初心者セットを選ぶのであれば、付属するアンプのブランドや型番を確認しましょう。YAMAHAの「THR5」やVOXの「Pathfinder10」といった、定評のある小型アンプがセットになっているものを選ぶと、満足度が高くなります。それ以外の無名なアンプが付属する場合は、後からアンプだけ買い替えることも視野に入れておくと良いでしょう。

012,112V,212,311モデル比較

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パシフィカのラインナップの中でも、特に初心者から中級者に人気のモデル群が012、112V、212、311シリーズです。これらのモデルの主な違いは、ボディ材やパーツ、そしてデザインの豪華さにあります。

モデル主な特徴ターゲット層
PACIFICA 012最も安価なエントリーモデル。ボディ材はアガチスやマホガニーなど。とにかくコストを最優先したい初心者。
PACIFICA 112Vアルダーボディを採用した定番モデル。コイルタップ機能付き。コスパ最強。全ての初心者におすすめ。
PACIFICA 212112をベースに、ボディトップに美しい木目の化粧板(フレイムメイプル等)を採用。見た目の豪華さも重視したい初心者。
PACIFICA 311HフロントにP-90タイプ、リアにハムバッカーを搭載。太く個性的なサウンド。ブルースやロックンロールを弾きたい中級者。

基本的には、数字が大きくなるほど仕様が豪華になっていくと考えて良いでしょう。特に100番台と200番台の基本的な性能は同じで、見た目の違いが価格差となっています。自分の予算と、どこに価値を置くか(音、見た目など)で選ぶのがおすすめです。

最上位600,611,612モデル比較

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パシフィカの最上位シリーズに位置するのが600番台のモデルです。これらは「脱初心者」を目指す方や、プロの現場でも使えるサブギターを探している方に最適な、非常にクオリティの高いギターです。

600シリーズが下位モデルと一線を画す最大の理由は、搭載されているパーツのグレードです。ピックアップには世界的なトップブランドであるSeymour Duncan(セイモア・ダンカン)製を、ペグには安定性に定評のあるGrover(グローバー)製のロック式を、ブリッジには滑らかなアーミングが可能なWilkinson(ウィルキンソン)製を採用しています。

この高品質なパーツ構成により、サウンドの解像度やチューニングの安定性が格段に向上しています。600シリーズ内での主な違いはピックアップの構成です。

  • PACIFICA 611:フロントにP-90タイプ、リアにハムバッカーを搭載。ウォームで太い、ヴィンテージ感のあるサウンドが特徴です。
  • PACIFICA 612:フロントとセンターにシングルコイル、リアにハムバッカーを搭載したSSH配列。あらゆるジャンルに対応できる、シリーズで最も万能なモデルです。

もはやエントリーモデルとは呼べない、本格的な仕様とサウンドを持つのが600シリーズの魅力であり、多くのギタリストから高い評判を得ている理由です。

中古でパシフィカを買うのはアリか

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パシフィカをより安く手に入れる方法として、中古品を探すという選択肢があります。結論から言うと、ギターの状態を正しく判断できる知識があるなら「アリ」、そうでなければ「ナシ」というのが答えになります。

中古でパシフィカを買うメリットは、やはり価格の安さです。新品よりも1〜2万円安く購入できる場合があり、その差額でアンプやエフェクターをアップグレードすることも可能でしょう。

しかし、中古品には常にコンディションの問題がつきまといます。特に初心者が注意すべきなのは、ネックの反りやフレットの消耗といった、演奏性に直結する部分の状態です。これらは見た目だけでは判断が難しく、知識がないまま購入してしまうと、修理に余計な費用がかかり、結果的に高くついてしまうリスクがあります。

初心者には新品をおすすめする理由

前述の通り、パシフィカは新品でも非常に手頃な価格です。中古品との価格差が比較的小さいため、トラブルのリスクや保証がないことを考えると、初心者の方は安心してギターを始められる新品を購入するのが最も賢明な選択と言えます。

パシフィカギターの評判に関する総まとめ

ヤマハのパシフィカは、その優れた品質とコストパフォーマンスで、多くのギタリストから高い評価を得ているギターです。この記事の重要なポイントを最後にまとめます。

  • パシフィカはフェンダーの公式な弟分ブランドであるスクワイヤーとは異なりヤマハ独自のギターシリーズ
  • ストラトキャスターを基にしつつより現代的な万能性を持たせたモデル
  • 一部でダサいと言われるがシンプルで飽きのこないデザインが魅力
  • 国内外のプロの使用ギタリストもおり信頼性が高い
  • ぼっちざろっく!の影響で若年層の人気も急上昇
  • つまみに搭載されたコイルタップ機能でサウンドの幅が非常に広い
  • 初心者が買うなら価格と性能のバランスが良いPACIFICA 112Vが最適
  • 初心者セットは付属アンプの品質を確認することが重要
  • シリーズは数字が大きくなるほどパーツや仕様が豪華になる
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この記事を書いた人

ギター歴40年。エフェクター自作やプロを目指した経験を基に、あなたのギター上達をサポートします。

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